鈴木裕大 / 街クラブ研究所

育成サッカーコーチ・クラブマネジャーのブログ

公式戦が無いとどうなるのか

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いやー暑いですね(-_-;)

キッズ ⇒ ジュニア前半 ⇒ ジュニア後半 ⇒ ジュニアユースと、4コマの時間コーチたちは外で活動し続けるのでなかなかのエネルギーが必要です。

自粛太りもすぐに解消されそうなので良い環境かもしれません。笑

スタッフも熱中症に気をつけながら活動を進めようと思います。

 

さて、今日はサッカーの公式戦について書こうと思います。

現在J.LEAGUEも中断されていますが、6月下旬からの再開が決定しましたね。

www.jleague.jp

プロリーグが再開することにより、ファンや子どもたちは試合を見て楽しむことができますし、Jクラブも収益を上げてクラブを維持、発展することができます。当面の間は無観客での開催が続くのでチケット収入がありませんが、オンライン上での「投げ銭システム」などを導入し少しでも収益を上げていくしかないですね。

リーグが再開すればグッズの売り上げなども上向いてくるかもしれません。

プロリーグが無くなってしまったり、盛り上がらなくなってしまっては、サッカー界全体が衰退してしまうのでなんとか維持してほしいなと思っています。

 

さて、育成年代の公式戦はどうでしょうか。

ユース年代(高校生)やジュニアユース年代(中学生)は公式戦で良い成績を収めたり、自分のプレーが1つ上のカテゴリーの関係者の目に留まれば、自分の目指していた進路に進みやすくなることもあるでしょう。

ただ、今年はコロナの影響でインターハイや甲子園など様々な大会が中止となり、そういった形でのステップアップを狙っていたスポーツ選手にとっては想定外の事態となっています。

mainichi.jp

大阪府などでは高校3年生のために地方大会だけでもできないかと模索しているようですね。素晴らしい。

 

そもそも最初からそれで良かったんじゃないでしょうか?

 

学生が日本一を決める必要があったのでしょうか?

 

日々好きなスポーツで汗を流し、充実した時間を仲間と共有し、近隣のチームや学校と定期的に交流戦やリーグ戦をする。オプションとして地方大会などがあれば十分盛り上がれますし、とても良い経験になると思います。

 

ジュニア年代(小学生)のサッカーを見ても公式戦が立て込み過ぎて、子どもたちがお腹いっぱいになってしまいますし、公式戦に勝つために、コーチや親がコートの外から子どもをコントロールしようと大きな声を張り上げているシーンに度々出くわしてしまいます。

 

育成年代の目的は「怪我せず健やかに育っていくこと」、「そのスポーツを好きになること」、「その競技が上達すること」、チームスポーツであれば「人との協調」や「リーダーシップとマネジメントを学ぶこと」などがあるかと思いますが、こんなところではないでしょうか。

育成年代の〝目的〟に「日本一になる」は入っていないと思います。

子どもたちの〝目標〟であっては良いと思いますが、大人たちのエゴで「うちのチームは日本一を目指すんだ!」「全国大会に出るんだ!」は違うと思います。

 

いまこの試合や公式戦がない期間で子どもたちのプレーや表情がどうなるのか注目してみようと思います。

 

はじめに書いたようにそのスポーツが発展するためにはプロリーグは必要だと思います。そこに入れるレベル人材を見つけるまたは埋もれない仕組みを全国大会以外に作れれば、もっとゆとりと余裕のある練習会場や、試合会場になるのではないでしょうか。

 

サッカーにはトレセンという制度があります。私も関わりはじめて9年目になりますが、仕組みとしてはまだまだむずかしい部分があると思っています。

www.jfa.jp

 

 

コロナウイルスの影響で私が運営しているリーグ戦も開幕出来ずにいます。

そこで日本サッカー協会のグラスルーツの担当者に相談のメールをしたところこんな返信が来ました。

 

 

鈴木さん
 
こちらこそご無沙汰してます。
このコロナを機におかしかったスポーツの日常が変わって行けばいいなと願う今日この頃です。

 

 
同じ様に感じていた人もいるんだなと。
 
いまいる場所でやれることからやりましょう。
 
 
それではまた。
 
鈴木ゆうた

練習会場レイアウト

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昨日は活動再開一発目でした!

事前に作成したガイドライン通りに進み、感染リスク、トレーニング強度などをうまくコントロールできていたと思います。

1つ問題点としては、練習10分前以降の来場をお願いしていましたが、早くグランドに来てしまう子が何人かいたことですね。

「早く友達に会いたい!」「サッカーしたい!」という気持ちはわかりますが、 人との接触を極力抑えるための取り組みなので、協力してもらいたいと思います。

 

活動再開から2週間は以下のレイアウトで練習を進めます。

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荷物や水筒置き場が「密」になることを一番避けたかったので、1人1つのスペースを確保できる設定にしました。こどもたちに近づいて話しかけたり出来ないので、少し寂しさはありますがこの状況なので仕方ないですね。

 

このレイアウトはいわきFCさんの「ドライブインレーニング」を参考させてもらいました。

iwakifc.com

緊急事態宣言中に開催していて、うちもこんなグランド持っていたらやりたい!と強く思いましたね。子どもたちだけでなく家族全員の運動不足を改善できる素晴らしい企画だと思います。

 

活動開始からの2週間のトレーニング内容は日本サッカー協会ガイドラインに沿って作成しています。

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「フェーズ2」のグループ活動の再開という段階ですね。

休校明けのなまった体でいきなり相手と接触したり、リアクション動作が必要なトレーニングを入れてしまうと怪我をするリスクが高いです。

せっかくサッカーを再開しても、怪我をしてまた長期間その子がサッカーできなくなってしまったら目も当てられないので慎重に進めたいと思います。

 

このフェーズ2で取り組む内容としては、ランニング、ターン、コーディネーション、ステップワーク、ストレッチ、ボールタッチ、ドリブル、フェイント、リフティング、パスなどのクローズドスキルのみで考えています。

 

ただやるだけでは単調になり面白味に欠けるので、大人が工夫し良い空間にしていきたいですね。

 

こういったガイドラインを育成年代のクラブ関係者と共有し、「フェーズ4」のトレーニングマッチの実施、「フェーズ5」の公式戦の実施にスムーズにつなげていければと考えています。

 

それではまた。

 

鈴木ゆうた

相手をやっつける作業

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今日から屋外での活動再開です!

子どもたちとの練習は楽しみですが、コロナ対策、子どもたちの体力低下への配慮、熱中症対策など、懸念すべき点が多々あるので、緊張感を持ってグラウンドに立とうと思います。

公園やグラウンドを団体利用する場合は、参加者名簿を作成し1ヵ月以上の保管が横浜市より義務付けられました。コーチたちも検温を行い記録を残していこうと思います。子どもたちも自宅を出る前に検温を必ずしてきて下さい。

 

さて、今日は「相手をやっつける作業」というテーマで書こうと思います。

 

コーチたちが取得している、日本サッカー協会の公認指導者資格の取得講習会の内容は、年々アップデートされていっています。ワールドカップが4年に1度開催されるので、大きな変更はワールドカップ後に行われることが多いです。

 

前回の2018ロシアワールドカップの後に、県トレセンスタッフ向けに日本サッカー協会公認C級ライセンスの伝達講習会が開かれました。

そこではインストラクターの方から新しいトレーニングメニューの紹介や、新しい言葉、考え方の変化などの伝達がありました。

私がその伝達講習会で一番印象に残ったのは「相手をやっつける作業」という言葉でした。

この言葉はオフィシャルなものではなく、そのインストラクターの方がその場で使っただけのものかもしれませんが、とても印象に残りました。

 

「相手をやっつける作業」とは、OFFの時(ボールを持っていない状態)にマッチアップしている相手を攻略しておく動きや準備のことです。

 

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☝ボール保持者が蹴る瞬間に、「ボールを受ける目的の場所」に向かって走り出さなければなりません。

良い状態でボールを受けるためには、この瞬間までに「相手をやっつける作業」終わらせておかなければなりません。

 

例えば・・・

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①の様に下がりながらふくらみ、相手を引きつけながらパスコースを作る動き(プルアウェイ)で相手の裏でボールを受ける。

 

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②の様に一度相手を外側に引きつけて、内側にランニングしてボールを受ける。

 

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③の様に一度相手を内側に引きつけてから外側にランニングしてボールを受ける。

 

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④の様に一度裏のスペースにランニングして相手を押し下げる。その後下がり足元でボールを受ける

 

このような「相手をやっつける作業」を、ボール保持者の顔が上がりボールを蹴る瞬間までに終わらせておくと、自分がボールを受けた時にはチャンスが広がっているでと思います。
 

そのためにはずっとボールを見ていてはダメです。これまでも伝えてきた通り、動きがかぶってしまわないようにボールを持っていない仲間も見なければいけません。

それ以外にも、ボール、ゴール、スペース、相手も見て(見ておいて)、サッカーをプレーしてもらいたいなと思います。

 

自分が試合中に何をどれだけの時間見ているのかを分析してみるのも面白いかもしれません。

 

それではまた。

 

鈴木ゆうた

どこでボールを受けるのか

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雨ですね。。☂

今日は6月3日(水)からの活動再開に向けて、使用する公園のゴミ拾い、グラウンド整備、練習用具の消毒を行う予定です。

再開初日にバタバタしたくないので、今日のうちに全ての準備を終わらせたいと思います。

これ以上雨強くならないでくれ~。

 

さて、今日はどこでボールを受けるのかというテーマで書こうと思います。

 

OFFの選手(ボールを持っていない選手)はどこでボールを受けるべきでしょうか?

自分がもらいたい場所でばかりボールを要求していたらいたら良いチームプレーはできません。これまでもこのブログで書いてきた〝ボール状況〟や〝プレーの優先順位〟を考慮しポジションをとっていくべきでしょう。

 

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動きの優先順位を考えれば、①の様にまず相手の背後でボールを受けるべきです。ここでは味方ボール保持者にプレッシャーや制限がかかっていないことが必須条件です。(ボールフリー)

 

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味方ボール保持者に制限がかかっている場合は、ボールが通る場所までサポートしにいかなければなりません。ただ、②の様に自分がマッチアップしている相手の正面でボールを受けてしまうとすぐに1対1のバトルが発生してしまい、ボールを失うかもしれません。

こうならないように相手が向かってくる真っ直ぐな矢印を折らなければなりません。

そのためにはポジショニングとファーストタッチが重要になってきます。

 

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まずはポジショニングです。同じパスラインでもパスの距離を変えることにより、相手のプレッシャーを受けずに真っ直ぐ攻撃方向に進むことができます。

 

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逆に④のようにパスの距離を短くしてギャップにパスを通すこともできます。

 

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次にファーストタッチです。相手が守備の準備をしっかりしていてマークを外せないことも多くあります。相手の正面でボールを受けてしまった場合は、⑤の様にファースタッチでスペースにコントロールして相手の正面から外れましょう。

 

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⑥の様にスペースではなく、ファーストタッチで内側にボールと自分をずらし、ギャップを使うことも可能です。

 

サッカーは試合中に1人の選手がボールに触れる時間がとても短いです。

まずどこにポジションをとり、どのタイミングでボールを受けるのか、ボールを受けた時にどこにどんなファーストタッチをするのかで、そのプレーが成功するかが決まってくるでしょう。

 

サッカーの試合を見ていると〝ドリブル〟や〝シュート〟に目がいく子どもたちが多いと思いますが、選手がボールを持っていない時間にどうプレーしているかに目を向けると、より深いサッカー観戦ができるかもしれません。

 

それではまた。

 

鈴木ゆうた

学校再開

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明日、6月1日から学校が再開されますね。今日のオンライントレーニングの最後には子どもたち同士の「○○、また明日学校でな~」みたいな会話も聞こえてきて、少しずつ日常が戻ってくるなという気持ちにさせてもらいました。

 

横浜市の生徒数の多い学校では分散登校を取り入れ、午前登校と午後登校で生徒の授業時間を分けて対応するようです。

教室という密が発生しやすい場所で感染対策をしながら、この時期の熱中症に気を配り、授業を進める先生たちは本当にすごいと思います。

教育機関の負担が少しでも減るように、街のクラブでも作成したガイドラインに沿いながら活動を進め、子どもたちの健全育成に努めていきたいと思います。

 

学校再開で1つ気がかりなのは不登校についてですね。この不測の事態で2ヵ月以上の休校だったので、もともと元気に登校していた子も環境の変化についていけるのか心配なところです。

 

こんな記事も出ていました。sustainablejapan.jp

 

休校中のストレスフリーな生活から、学校が始まり、習い事が始まり、日常に複雑な人間関係がまた戻ってきます。再開直後は特に子どもたちにストレスがかかりすぎないように、大人が気を配らなければダメかなと思っています。

 

まぁこちらの心配をよそに、ケロッとしているサッカー小僧たちが多いとはおもいますが・・・笑

 

サッカーに関しても少しずつ負荷(ストレス)をかけ、トレーニング強度を上げていき、試合につなげていきたいと思います。

 

今日でオンラインをメインにした活動は終了。

6月からはグラウンドでソーシャルディスタンスを気にしながら子どもたちと顔を合わせようと思います。

 

ただ、オンラインもせっかく形になってきたので何かに活かしていきたいです。もちろんコロナの影響でまたグラウンドでの活動が出来なくなってしまった時も、速やかにオンライントレーニングに切り替えますが、学校に行けなくなってしまった子、元から行けていなかった子に向けてオンラインの運動教室みたいなことができたらなと考えています。

eurowrc.net

 

活動休止中に日本サッカー協会の「社会課題への取り組み」をテーマの1つを掲げているグラスルーツ推進グループの方には「こんなことやりたいんですよね!」と相談させて頂き「いいですね!協力しますよ!」と回答をもらいましたが、私自身に不登校についての専門知識が足りなすぎるので、知り合いの先生や専門家の方と情報交換をして学びを深めたいと思います。

 

まずはインプットから。

 

 

それではまた。

 

鈴木ゆうた

 

 

共通言語

 

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今日は朝から小学生のオンライントレーニングをボールタッチを中心に2コマ。3年生と4年生を担当しています。

ボールタッチの組み合わせを少しずつ複雑にしていくと当たり前ですが何回も参加している子と初参加の子では習得するスピードに差が出てきます。反復は大事ですね。

初参加の子にもわかるように丁寧に説明しながら、何度もやったことがある子が飽きないようにトレーニング全体をオーガナイズしなければうまくいかない環境です。

1セッション30分なので、自分がしゃべるトレーニングの説明時間を極力短くし、デモンストレーションを入れながら、どれだけ言葉数を少なくシンプルに伝えていくかがポイントかなと思っています。

 

レーニングが終わった後に録画したものを共有しておくのもありかなと思います。

www.youtube.com

 

さて、今日はサッカーの共通言語について書こうと思います。

この休止期間で〝岡田メソッド〟という元日本代表監督の岡田武史さんの本を読み進めていました。  ※まだ最後までいけてません。。笑

読んで感想を聞かせてほしいと言っていただいた指導者の方もいたので早く読み切らないとまずい状況です。。

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岡田さんが立ち上げたFC今治は育成年代からトップチームまでを共通のメソッドで指導、チーム作りを行っていて、その中身が細かく書かれています。

 

一番すごいなと思ったのは、岡田メソッドを使用しているチームの中で共通言語を作ってしまったところです。

言葉を作ったのがすごい!!

 

sports.yahoo.co.jp

 

たしかにチーム内にこういった共通言語を根付かせ、全員でそれを共有することができれば、迷ったり考えたりする時間が減り、スムーズにチームプレーができるようになると思います。

デカラ、ブラッシング、シャンクといったようにどれもボールを動かすパスを用いたプレーですが、それに名前がついていることで、チームと選手が迷わずにプレーできます。逆に「ボールを動かせ!」とか「パスしろ!」とか「サポートして!」など抽象的な言葉だと、試合中に選手が判断、決断しなければならない幅が広すぎてストレス過多になってしまうことも多いと思いました。

指導者はこういったところもコントロールしていかないといけませんね。

 

スペインの中でも共通の言語があります。

例えば・・・

・エントレ・リネアス ⇒ 相手ブロックが形成されているラインの間でボールを受けるアクション

・デスマルケ ⇒ スペースの無い中で一瞬の瞬発的な動きによってマークを外し、時間とスペースのアドバンテージを生み出してボールを受けるアクション

ペルムータ ⇒ 相手に突破されたあと、カバーリングに入った味方選手が出たスペースを埋めるアクション

 

国内で統一出来ているのはすごいですね。

 

日本サッカーはどうでしょうか。

日本が進むべき方向性 Japan's Way

日本は世界のサッカーの発展傾向を見続け、海外の強豪から多くを学びながら、自国のシステムを整え、発展を遂げてきました。世界の強豪国を真似たり、相手の特徴を受けて対応することで戦わざるを得ない時代もありましたが、世界トップ10を目指すため、世界に打って出ていくにはそれだけでは不可能です。
国内の勝った負けたを越えて、日本が世界のトップに追い付き追い越すことを目指していくためには、今後も世界のサッカーの発展傾向を見続け、また学び続けていくとともに、強豪のコピーをするのではなく、日本の良さを生かした日本人らしいサッカーを追求し、確立する必要があります。
日本には日本の特徴があります。体格やパワーで勝るわけではないですが、技術力(足首の柔軟性等)、俊敏性、組織力、勤勉性、粘り強さ等、またフェアであることがFIFAテクニカルレポート等でも認められている日本の特徴です。その特徴を生かした日本人らしいサッカーのイメージを体現したのが、2011年ワールドカップで体格やパワーで勝るアメリカやドイツを相手に戦ったなでしこJAPANのサッカーではないでしょうか。また、日本の特徴がチームだけではなく、選手も認められ、男女ともヨーロッパの強豪クラブで活躍するようになっています。
足りないものは高める努力をしつつも、世界基準よりも勝る日本人のストロングポイントをさらに伸ばしていき、それを活かして日本人らしいスタイルをもって戦っていくJapan's Wayとは、特定のチーム戦術、ゲーム戦術を指す言葉ではなく、日本人の良さを活かしたサッカーを目指すという考え方そのものであり、イメージの共有のための言葉です。そしてそのイメージを共有し、そのための準備となる「基本」、育成年代であればこそ身につけられるテクニック(技術+判断)、持久力(運動量)、攻守に関わり続ける個人戦術を取得させることを、育成年代の幹として共有し、取り組んでいきたいと考えています。
そして、この世界基準自体も向上していくことを忘れてはなりません。 世界も努力を続けていて、進歩を止めません。追いつき追い越すことを目指す私達は、それ以上の努力が必要です。

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Japan's Wayは日本人の良さを生かしたサッカーを目指すというものですが、曖昧な部分が多いなと感じます。

 

そんな中、岡田さんは1つのクラブを立ち上げ、新しいムーブメントを起こし、そこから日本を変えてやろうとしているのかもしれません。

 

完全に個人的な見解ですが・・・笑

 

地域の街クラブからでも出来ることがありますね。

 

 

それではまた。

 

鈴木ゆうた

ギャップの共有

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暑すぎて半袖、短パンにしました。。

こんなに早く短パンになってしまったら真夏のサッカーをのりきれるのか心配になります。。笑

大丈夫かなぁ~。笑

 

昨日クラブ内に活動再開のお知らせと6月前半のスケジュール、活動再開に向けたガイドラインを配信しました。ガイドラインは中々のボリュームになってしまいましたが、活動に参加する前にしっかりと目を通してもらいたいです。

 

今日はそのクラブ用に作成したガイドラインを、運営しているKANAGAWA ROOKIE LEAGUEの参加チームと、鶴見区少年サッカー連盟の所属チームに共有させてもらいました。

完璧なガイドラインではないけれど交流のある他クラブの活動再開の助けに少しでもなれればという気持ちと、共有したことにより「鈴木さん、このガイドラインもっとこうしたら良いと思うよ!」というようなアドバイスとかもらえたらラッキーだなという下心の半々で送りました。正直なところ。笑

 

KANAGAWA ROOKIE LEAGUEの開幕は様々なリスクを考慮し7月以降にしました。鶴見区大会はこれから各クラブの代表者との会議を設定しなければなりません。個人的には会議はなんとかオンラインの方向で進めたいと思っています。全員が対応できればいいのですが。。

両リーグともこれまで通りのレギュレーションでは成り立たない部分が出てきているので、知恵を出し合い修正、変更をしていきます。

 

さて、今日は共有つながりでギャップの共有について書きます。

ギャップとは選手と選手の間にできるスペースのことです。

 

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このギャップに顔を出し、ポジションをとることでボールが通りやすくなります。

逆に相手の守っているラインにポジションをとってしまうと、ボールを持っている仲間に見つけてもらえませんしボールが通りにくくなります。

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①の様な状態でボールを受けることが出来れば1本のパスで相手選手2人をおいていくことができます。ボールを受けて前を向ける状況であればターンして攻撃の起点になりましょう。

※攻撃の起点:攻撃方向を向いていて相手からの制限を受けずにボールを持てている状態。

 

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ギャップはコート上に複数存在するので、②のようにギャップを分け合いポジションが重ならいようにすると、ボール保持者に選択肢が生まれ、よりボールを動かせるようになります。

 

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③の様に1つのギャップを複数人で共有するケースもあります。ここでは昨日書いたようにOFF同士(ボールを持っていない人同士)が見合うことができていれば、1列前の仲間にボールを受けてもらい、その落としを受け自分が前を向くことができます。

 

チームやグループでギャップを共有しスムーズにボールを動かせるようになりましょう。

 

それではまた。

 

鈴木ゆうた