鈴木裕大 / 街クラブ研究所

育成サッカーコーチ・クラブマネジャーのブログ

サッカーの守備

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屋外での活動が再開されもうすぐ1週間です。

自粛期間中はデスクワークやオンラインでの活動がメインであまり日に当たっていなかったせいか、いままでに感じたことのない疲労を感じております。。

あとはのどですね。まだ大丈夫ですが、ずっと休んでいたのどで連日大きな声でコーチングし続けると壊れますね。

ケアをしながら気をつけて活動を続けようと思います。

同業者のみなさんも同じ状況だと思いますのでご自愛くださいm(_ _)m

 

さて、今日はサッカーの4つの局面の「守備」について書こうと思います。

kazusuzuki1210.hatenablog.com

 

「守備」の目的は・・・

  1. ゴールを守る
  2. ボールを奪う
  3. 相手の攻撃の組み立てを思い通りにさせない

 

原則として「守備」の局面の時にやらなければならないプレーの優先順位は・・・

  1. 遅らせる ボールを前に運ばせない
    ・遅らせる

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    まず守るべきゴールへの最短ルートを塞ぎ、相手を遠回りさせましょう。
    簡単にゴールに向かうプレーをさせないようにしましょう。

    ・ボールを前に運ばせない

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    最短ルートを塞ぐだけでは相手にボールを前進されてしまいます。守るべきゴールの中心とボールを結んだラインをチームで隠しながら相手ボール保持者にアプローチして相手の前進を防ぎましょう。

  2. 厚みと集結 カバーリング ボールへの集結 ゴールへの集結
    ・厚みと集結

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    仲間と集結し、助け合い、厚みのある守備組織を形成しましょう。

    カバーリング

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    仲間が1人抜かれるだけでゴールまで行かれてしまう守備では厚みがありません。仲間が抜かれても助けに行けるポジションを取り、グループで重なりを作りましょう。そしてチャレンジ&カバーを連続して行える状態をチームで保ちましょう。

    ・ボールへの集結

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    ボールを中心に守備を形成し続けましょう。ボールが移動したら人がスライドして、1stディフェンダーが相手ボール保持者にチャレンジできる距離を保ちチームで守るべきゴールへの最短ルート隠し続けましょう。

    ・ゴールへの集結

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    繰り返しになりますがゴールを守れるプレーを優先しましょう。ボールが中央に移動したのにサイドの選手が中央に移動せずにいると、守るべきゴール周辺に数的不利やシュートコースができてしまい失点する可能性が高まります。しっかりと集結し、ゴール周辺に分厚い守備組織を形成しましょう。

  3. バランス ポジショニング マンマークとゾーンマーク
    ・バランス

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    相手の攻撃の変化に柔軟に対応しチームでバランスを保ちましょう。相手が数的優位を創ろうとしている局面ではスライドし数的同数を保つ。逆サイドに張っている選手を気にしながらボールサイドの守備に加わるなど、守備バランスを崩そうとしてきている相手の攻撃にうまく対応しましょう。

    ・ポジショニング

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    サッカーは人とボールが動き続けるスポーツです。相手の動きや狙いに気づきポジショニングを修正し続けましょう。

    マンマークとゾーンマーク

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    マンマークだけで守る、またはゾーンマークだけで守るというはむずかしくなってきています。数年前から「or」から「&」に変わりました。マンマーク&ゾーンマークで守りましょう。スペースやパスラインを管理しながら、ボールを奪いにいけるようにしましょう。

  4. コントロール 自制(的確な判断)
    ・コントロール

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    相手の攻撃に合わせるだけの受動的な守備では目的の1つであるボールを奪うが達成できません。守備側から能動的にアクションし、意図的にボールを奪える場面を創り出しましょう。

    ・自制(的確な判断)
     例)

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    基本的には自分のマークから目を離してはいけませんが、ボールを奪うチャンスであれば自分のマークを捨て2人でボールを奪いにいくなどの個人の的確な判断が必要になってきます。また、相手が運ぶドリブルで自分を引きつけ局面で2対1を創ろうとしてきた時に、大外の選手に気づきグループでスライドし2対2の状態を保つなど、その場面での的確な判断ができるチームが良い守備組織を形成できるでしょう。

 

失点が少ないチームは大崩れすることなく勝ち点を拾い続けることができる良いチームになります。サッカーはロースコアなゲームなので、チーム作りは〝まずは守備から〟が基本的な考え方かなと思います。

サッカーがチームスポーツであることを理解しグループ、チームで守れるチーム作りを目指しましょう。

 

育成年代は個人でボールを奪う能力を伸ばさなければならない期間でもあるので、その辺のバランスを大事にしながらトレーニングしていきたいですね。

kazusuzuki1210.hatenablog.com

 

 

〝良いチーム〟は〝良い守備から〟

 

 

それではまた。

 

鈴木ゆうた