鈴木裕大 / 街クラブ研究所

育成サッカーコーチ・クラブマネジャーのブログ

サッカーの攻撃

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今日はジュニアユースのみ活動しました!

長浜公園でゆったりと2時間カラダを動かしました。

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横浜市内ではしっかり整備された天然芝のグランドが少ないので貴重な会場ですね。

少しサイズが小さいですが選手たちにとってはとても良い環境だと思います。

 

時期的にまだ試合形式のトレーニングは出来ませんが、選手たちのテンションを保ちながらテンポ良くトレーニングが行えたと思います。

 

さて、今日は昨日このブログでも書いたサッカーの4つの局面の「攻撃」について書きたいと思います。

kazusuzuki1210.hatenablog.com

 

「攻撃」の目的は・・・

  1. ゴールを決める
  2. シュートチャンスを創るためにボールを前進させる

 

原則として「攻撃」の局面の時にやらなければならないプレーの優先順位は・・・

  1. 突破

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    ・ゴールに向かう
    当然ですがゴールを決めることが目的なので、ゴールへの最短距離が空いているのであればゴールへ向かうプレーを選択しましょう。

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    ・相手の背後を突く
    自分1人で突破を目指すだけではなく、パスを使い仲間と協力してボールをゴールに近づけるのも優先順位の高いプレーです。

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  2. 幅と厚み

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    ・スペースを創る
    サッカーではゴールが中央にあるため、基本的には中央を閉じながら守備をします。そのため第1優先である突破が簡単にできない状況が多くあります。
    その際にボールを持っていない選手が広がりピッチの〝幅〟を使うことで仲間1人1人のスペースを確保できます。またこれにより相手が守らなければならないスペースも広がるため、ボールを失う可能性を下げ攻撃しやすくなります。

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    ・サポートする
    味方ボール保持者をサポートすることにより攻撃に〝厚み〟を持たせることが出来ます。サポートにより局面で数的優位を作り突破できる確率を上げることが出来ます。また仲間との距離を縮めることにより、ボールを失った瞬間に奪い返しにいきやすい状態を作れます。

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  3. 活動性(無秩序ではない)
    幅と厚みを使いこちらが正しいポジショニングを取り続けても、相手も守備ポジションを修正し対応してきます。その際はボールを持っていない選手がフリーランニングして変化を起こしましょう。

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    ・グループ戦術での崩し
    活動性といってもただ走り回だけではダメです。以下のようなグループ戦術を使い相手守備ラインの打開を試みましょう。
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    ・第3の動き
    これまでもこのブログで書いた通り、ボールを持っていない同士がお互いを見合うことができていれば3人目の関わりで相手を打開することもできます。2人組のグループ戦術だけではなく、3人でボールを動かしましょう。

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    kazusuzuki1210.hatenablog.com



  4. 即興性

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    ・創造力
    ・意外性
    ・柔軟性
    これまで書いたプレーの優先順位通りプレーしても相手チームの組織的な守備レベルが高い場合はゴールを奪うことは困難です。その時にはこの〝即興性〟が必要になってきまし、クリエイティブな選手が必要になってきます。

    例えば・・・
    ◎数的不利なエリアでのドリブル突破
    ◎不意を突いたヒールパスやノールックパス
    ◎キーパーが予期せぬタイミングでのループシュート
    などなど

    この即興性に関しては才能というか得意な選手と苦手な選手に分かれると思います。ただ、この即興的なプレーばかりする選手が揃っていても優先順位から外れることが増えてしまい、うまく試合を進めることがむずかしくなるでしょう。

試合巧者になるためにはピッチ上の11人とベンチにいる交代選手の選手特性のバランスがとても大切だと思います。金太郎飴のように同じような選手ばかりのチームでもダメですし、自分のドリブルばかりにこだわっている選手だけでもうまくいきません。

 

選手1人1人に得意なことと苦手なことがあること、それぞれのやりたいプレーとその意図があることを念頭に置き、チーム作りをしていくとうまくいくかもしれません。

 

ここまで書いてきた「攻撃」の目的と原則、プレーの優先順位を理解しておくだけでも試合中にプレーで迷うことが減るかもしれません。

参考にしてもらえると嬉しいです。

 

それではまた。

 

鈴木ゆうた