鈴木裕大 / 街クラブ研究所

育成サッカーコーチ・クラブマネジャーのブログ

集中力がなくなってきている?

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あの手この手で選手の集中力が切れないようにメニューを組んでいますが、5月下旬さしかかりオンライントレーニングを始めたころの緊張感やテンションを保つのがむずかしくなってきてます。なんとなく今日そんな感じがしました。

 

以下、今日のトレーニングの一部です。

www.youtube.com

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まだ何も思いついていませんが、次回からはもう少し選手たちが競争できるような形式にしてゲーム性を出していこうと思います。

 

選手の集中力を保つためには、ゲーム性のあるものをこちらが提供し興味を引いて、場をコントロールすることも大切ですが、そもそもの選手個人の集中力も上げていかなければなりません。

 

そこで今日は今後に活かすため、以前勉強していたスポーツ心理学の資料を見返してみました。

 

【集中力のトレーニング】

  1. 集中力の種類
    ・クローズドスキル:特定の動作や体験のみに注意を向ける〝狭い集中〟を必要とするスキル。身体の内側に注意を向ける。体操や陸上などに必要。

    ・オープンスキル:絶えず変化する状況を判断するための〝広い集中〟を必要とするスキル。身体の外側に注意を向ける。球技や格闘技などに必要。

    ・集中状態:必要な手がかり情報だけに全神経が注がれている。感覚の研ぎ澄まされた状態(冷静または無我夢中)

    ・ゾーン、フロー:全てをコントロールできている感覚(ゲームを支配できているのは自分)
    ①行動と意識が一体化して矛盾がない(迷いがない、超人的な予測)
    ②プレー中に身体感覚を敏感に感じることができる(プレー後に感覚が残っている)
    ③自己意識の喪失(身体が勝手に反応する)
    ④時間感覚の変化(周りの動きがゆっくり見える)

  2. 集中力を妨害する要因
    ・外因性要因:多くは物理的に取り除くことが不可能
     例1)外的な雑音(相手チームの挑発、誤審)
     例2)外的なプレッシャー(指導者の声、周りの期待)
    ・内因性要因:訓練すればコントロール可能
     例1)内的なプレッシャー(思い込み、義務感)
     例2)内的な雑音(試合以外の余計なことを考える)
     例3)モチベーション(やる気、興味、目的意識)
     例4)肉体的な疲労

  3. 基礎的な集中力を高めるエクササイズ
    ・凝視法:注意を一点に集中しやすいものを選んで見つめる方法。
    ・格子法:10×10のマス目をつくり、0~99の数字をランダムに書き、それを順に消していく方法。

  4. 妨害のなかで集中力を維持するトレーニン
    ・妨害法:集中が乱されやすい環境をつくってトレーニングする方法。
    ・情報制限法:プレイの手がかりとなる情報が断片的に制限された状況で練習する方法。

  5. 注意、集中を切り替える技法
    ①視線を定める:これを見たら集中と決めておく
    ②キューワード法:集中を取り戻す言葉をあらかじめ決めておく
    ③身体アクション:注意を切り合えるきっかけにする
    ④ポジティブトーク:いまやるべきことを自身に語りかける
    ⑤ルーティン/ゲームプラン:身体が動きやすくなるような短い一連の動作を決めておく
    ⑥イメージ法:これからやることを一通りイメージする

 

このような情報を選手と共有しながら取り組んでいこうと思います。

 

ではまた。

 

鈴木ゆうた