集中力がなくなってきている?
あの手この手で選手の集中力が切れないようにメニューを組んでいますが、5月下旬さしかかりオンライントレーニングを始めたころの緊張感やテンションを保つのがむずかしくなってきてます。なんとなく今日そんな感じがしました。
以下、今日のトレーニングの一部です。
まだ何も思いついていませんが、次回からはもう少し選手たちが競争できるような形式にしてゲーム性を出していこうと思います。
選手の集中力を保つためには、ゲーム性のあるものをこちらが提供し興味を引いて、場をコントロールすることも大切ですが、そもそもの選手個人の集中力も上げていかなければなりません。
そこで今日は今後に活かすため、以前勉強していたスポーツ心理学の資料を見返してみました。
【集中力のトレーニング】
- 集中力の種類
・クローズドスキル:特定の動作や体験のみに注意を向ける〝狭い集中〟を必要とするスキル。身体の内側に注意を向ける。体操や陸上などに必要。
・オープンスキル:絶えず変化する状況を判断するための〝広い集中〟を必要とするスキル。身体の外側に注意を向ける。球技や格闘技などに必要。
・集中状態:必要な手がかり情報だけに全神経が注がれている。感覚の研ぎ澄まされた状態(冷静または無我夢中)
・ゾーン、フロー:全てをコントロールできている感覚(ゲームを支配できているのは自分)
①行動と意識が一体化して矛盾がない(迷いがない、超人的な予測)
②プレー中に身体感覚を敏感に感じることができる(プレー後に感覚が残っている)
③自己意識の喪失(身体が勝手に反応する)
④時間感覚の変化(周りの動きがゆっくり見える) - 集中力を妨害する要因
・外因性要因:多くは物理的に取り除くことが不可能
例1)外的な雑音(相手チームの挑発、誤審)
例2)外的なプレッシャー(指導者の声、周りの期待)
・内因性要因:訓練すればコントロール可能
例1)内的なプレッシャー(思い込み、義務感)
例2)内的な雑音(試合以外の余計なことを考える)
例3)モチベーション(やる気、興味、目的意識)
例4)肉体的な疲労 - 基礎的な集中力を高めるエクササイズ
・凝視法:注意を一点に集中しやすいものを選んで見つめる方法。
・格子法:10×10のマス目をつくり、0~99の数字をランダムに書き、それを順に消していく方法。 - 妨害のなかで集中力を維持するトレーニング
・妨害法:集中が乱されやすい環境をつくってトレーニングする方法。
・情報制限法:プレイの手がかりとなる情報が断片的に制限された状況で練習する方法。 - 注意、集中を切り替える技法
①視線を定める:これを見たら集中と決めておく
②キューワード法:集中を取り戻す言葉をあらかじめ決めておく
③身体アクション:注意を切り合えるきっかけにする
④ポジティブトーク:いまやるべきことを自身に語りかける
⑤ルーティン/ゲームプラン:身体が動きやすくなるような短い一連の動作を決めておく
⑥イメージ法:これからやることを一通りイメージする
このような情報を選手と共有しながら取り組んでいこうと思います。
ではまた。
鈴木ゆうた
いまやるべきこと。これからやりたいこと。
神奈川県はいまだ新規感染者数が減らず緊急事態宣言も5月末まで伸びそうです。
学校施設や公園の使用もいつからできるのか見えてこないので6月以降の予定が立てれず困っています。
学校再開についてもまだ発表になっていないので子どもたちや親御さんにとっても見通しが立たない状況が続いていますね。
どういった状況になってもクラブマネジャーとしては何パターンか運営方法を用意しておかなければなりません。
- 6月も緊急事態宣言が解かれない場合
- 緊急事態宣言は解かれたが施設が使用できない場合
- 施設が使用できるが何かしらの制限がかかる場合
- これまで通り施設が使用できる場合
こんなところでしょうか。
グランドでの活動ができた場合はウイルス対策、子どもたちの体力低下による怪我のリスク管理が求められますね。学校が再開された場合はこれまでやってきたオンラインの時間割りも変更しなければなりませんし、土曜日も授業があったり夏休みが短くなったりしたら色々と大変そうです。
他団体のガイドラインもまとめてくれている方がいました。ありがたい!
こういうガイドラインは本当にありがたいですね。参考にしながら先日作成したうちのガイドラインをアップデートしようと思います。
5月末まであまり時間がありませんが、自分の動きとしては以下のような感じで考えています。
<緊急事態宣言が明けるまでに自分がやることリスト>
- 自クラブのガイドライン作成
- 6月のスケジュール案をパターンごとに作成
- 現在お休みしてもらっているスタッフとの再開に向けたコミュニケーション
- 公園や学校施設の使用に向けた関係各所への連絡・相談
- 他クラブ運営者との情報交換
- オンライントレーニングの継続
<これからやりたいことに向けてのアクション>
- クラブと提携してくれる整形外科や整骨院を探しアプローチする
- クラブと提携してくれる学習塾を探しアプローチする
- クラブと提携してくれる食堂や飲食店を探しアプローチする
- 社会貢献活動への種まき
- クラブの公式グッズ作成に向けた準備
「自粛で暇だー。」なんて言って何もしないでいたら街クラブなんて一瞬で無くなります。
これからの活動がスムーズに進むように準備すること、こういった有事の際も孤立することのない、地域と助け合いながら存在できるクラブにしていくことが今やるべきことであり役割りだと感じています。
それではまた。
鈴木ゆうた
地域にとってサッカークラブとは
急に気温が下がりましたね。寒い。。
体調を崩さないように気をつけましょう。
活動休止期間中の各クラブの対応は様々です。
何も動かず完全に自粛、動画を配信して選手に見てもらう、リアルタイムでオンラインで繋がり運動指導するなど。
どのクラブもいまやれることを模索しながら最善の手を打っていると思います。
お金の対応もそれぞれです。
従来通りの会費をもらうクラブ、リアルの現場ができていないので会費を減額しているクラブ、休止期間中は会費を0円にしているクラブ。
正解はありませんが、この状況でクラブの責任者は月末が近づくにつれ次の月はどう対応するべきか頭を悩ませることと思います。
他クラブの指導者や運営者と話しをするとそのクラブの理念やアイデンティティによって対応を決めていることがわかります。
「サービスを提供できてないのだから会費はもらえないよ。」という人や、「Zoomではやってるけどグランドで活動できていないから満額もらうのはむずかしいね。」という人、「サッカースクールじゃなくてサッカークラブなんだから所属費としてこれまで通りもらうべき。そうじゃないとクラブを維持できない。」という人。
色々な方からのお話を聴き参考にさせて頂いた結果、5月のうちの対応は以下の通りとしました。
- ジュニアユース:オンラインのみでチーム活動。会費は半額。
- ジュニア:希望者のみでオンライントレーニング。会費は無料。
- キッズ:完全自粛
うちはいまこれがベストかなと。
ジュニアユースはうまくいってますし、ジュニアは無料で対応したことにより多くの人がZoomに慣れこれからの活動に幅が出てくと思います。キッズ(幼児)でオンラインは少しむずかしいですね。何をやっていいのかわからないです。。笑
引き出しの多い指導者はキッズ(幼児)でもなんなくできると思うのですが、私の能力だとうまくいくイメージが湧かなかったのでやめました。。笑 私ができそうにないのに他のスタッフに振るのもなんか違いますしね。
街クラブの対応としては〝従来通りの会費をもらう〟が一番強烈な対応だと思います。クラブがどういった法人で運営しているのかが判断基準になることもありますが、これまでそのクラブが地域にとってどんな存在だったのか、これからどんな存在になりそうなのかをクラブ員とその周りの人がどう感じているかが重要になってきます。
以下がうちのクラブ理念です。
- “ENJOY FOOTBALL” 誰もが楽しめる環境を作りその場所を提供する
- クラブの存在により地域住民の日常生活を豊かにすることで地域文化の向上、発展に寄与する
- 地域に密着したスポーツ振興および普及活動を行う
ありきたりなものですが、ただこの理念をホームページやクラブ案内の載せていただけではなく実行できていたのか?
それを見直すいいタイミングだと思います。
これまでこの理念の基づき運営できていたなら自信を持って活動が縮小しても〝従来通りの会費をもらう〟という対応ができていたと思います。
クラブがあることにより、クラブに所属することにより人生が豊かになる。
そんな存在でありたいです。
まだまだですね。。
理念や行動指針、バリューをもう一度整理してみます。
ではまた。
鈴木ゆうた
サッカーの講義
今日もジュニアユース選手向けにオンラインでの活動を実施しています。
スケジュールこんな感じです。
9:00 トレーニング①
10:30 サッカー講義
13:00 トレーニング②
子どもたちは学校がないので親がゆるせばいつまでも寝ていられる状況で、自粛期間が長引くにつれ生活習慣が乱れていくことが予想されていました。
そうならないように朝から活動を入れることにしました。たまに寝坊して全くZoomに入ってこない子もいますが、基本的に朝の点呼で選手全員の名前を呼ぶことができています。
トレーニングはこんな感じです。※動画は小学生用です。
私の講義を受けながら選手はノートにまとめ、写真を撮り私の個人LINEに提出したら終了です。その際に質問も受け付けています。
その時にしゃべりたいことを伝えても何も残らないと思うので、選手が積み上げやすいようにこれからも進めていきます。
ではまた。
鈴木ゆうた
JFAグラスルーツ推進 賛同パートナー
今回で3回目の更新です。
「JFAグラスルーツ推進 賛同パートナー」
これに登録しているからなんなの?なにかクラブに得があるの?
と言われるとなんともいえません・・・笑
ただアンテナを張っていれば、サッカーとサッカー周辺の様々な情報に巡り合えます。
賛同パートナーのテーマは以下の6つに分かれています。
〝グラスルーツ〟
サッカーの裾野を広げ、プレーヤーと支える人を増やし、サッカーの文化的価値を高める。
そんなことに日々取り組んでいる活動者が集まる場所になっています。
<認定基準>
「JFAグラスルーツ宣言」に賛同していること
「私達のグラスルーツ宣言」およびその具現化のための活動内容が、「JFAグラスルーツ宣言」および申請するテーマの趣旨に沿っていること
「リスペクト宣言」および「サッカーの指導現場における暴力根絶の宣言」に賛同していること反社会的勢力に該当せず、今後においても反社会的勢力との関係を持つ意思がないこと
<JFAグラスルーツ宣言>
うちのクラブは〝引退なし〟と〝補欠ゼロ〟のテーマに登録しています。
〝引退なし〟事業
・大人と子どもたちのミックスフットサル「男前フットサル」の実施
・お母さん向けの「なでしこサッカークリニック」の実施
・KAZU SCのお父さんが主導で運営しているKAZU PaPa SCのチーム維持
〝補欠ゼロ〟
・KANAGAWA ROOKIE LEAGUEの運営
このリーグは小学生2年生~6年生対象で学年ごとに年間を通して総当たりのリーグ戦を行います。(1学年約18チーム)
基本的に現段階でのレギュラークラスは出場不可です。多くの子どもたちが所属しているクラブで全員にプレータイムを与えたいと思っている指導者たちが集まり実施しています。
参加チームの皆さまに支えられ、リーグ設立8年目を迎えました。
このリーグがきっかけで昨年度はJFAのカンファレンスにパネラーとして呼んで頂きました。
自分が登壇している時は緊張しまくりでしたが、おもしろい話をたくさん聞けてとても充実した1日でした。
次は〝社会課題への取り組み〟をやっていきたいですね。
やります!
ではまた。
鈴木ゆうた
オンラインだからできること
久々にまとまった雨が降りましたね。ステイホームにはもってこいの天気です☂
さて、今日は小学生オンライントレーニングに向けてのテストを行いました。朝からやったので寝癖で髪の毛バクハツしている子もいておもしろかったです!笑
学年でZoomへの入室時間を分け、画面の共有で資料を見てもらいながら進めました。
以外とうまくいきました!よかった。
Zoomになれていない人はギャラリービューとスピーカービューの切り替え、マイクとビデオのON/OFFの切り替え、チャットに自分の名前を入れるなど、基本的な動作の確認をしてもらいました。
60人ほどのテストを終えましたが、医療従事者の保護者の方がいて「どうしでも夕方以降じゃないむずかしい!」とのことだったので、18時以降にもう1発テストやります!問題なし!よろこんでやります!
小学生は3、4日前からオンライン申込みを開始しました。
その中にまさかの申込みが!
以前から練習も休みがちだった子から連絡があり、オンライントレーニングをやってみたいと!
うれしいですね。他のスタッフもかなり喜んでいました。
オンラインでやることにより、必要のない同調圧力やゆがんだ人間関係などが排除されるので、グランドでみんなで集まってやるサッカーとはまた違ったニーズがあるのだと感じました。
コロナのこの状況が変わった時もこの「オンライントレーニング」「オンラインサッカー」は続けていくべきだと思いました。
例えばこればではジュニアユースの練習を雨や雪で無理やりやっていたものをオンラインで代替えするとか、今回の事例を参考にして平日の午前中になんらかの理由で学校に行けていない子たちに体を動かす場所を提供するとか。
やりようはいくらでもありますね。
この機会にクラブスタッフもオンラインの環境に慣れて、クラブ員へより良いサービスの提供や社会貢献活動に活かせればと考えています。
社会貢献に関しては自分1人では大きなことはできないので、企画を考えながら協力してくれる仲間を探そうと思います。
ではまた。
鈴木ゆうた
企画書の作り方
昨日付で緊急事態宣言が終わった地域もありますが横浜はまだ先が見えないですね。
周りのサッカークラブもまだ動き出せずにいるようです。
そんななかこの自粛期間にクラブから課題が出ているというサッカーコーチから連絡があり、企画書を2つ出さなければならないので提出前に目を通してほしいとのことでした。
頼ってもらえるのはうれしいですね。この信頼関係を保っていきたいです。
メールで送ってもらい資料を確認。気になるところに書き込んでいきました。
企画内容は「ウォーキングサッカー」でした。
ウォーキングサッカーとは、走ってはいけないサッカーで小さい子から高齢者までが一緒にできるスポーツです。ファシリテーターの雰囲気づくりやテンションによってクラスの質がかなり変わってきます。
彼の狙いとしては午前中に稼働していないフットサルコートを使い少しでも利益を生み出せないかということでした。
企画書に目を通して彼に伝えたのは・・・
- インパクトのあるキャッチコピーが載っているページが後ろの方にあったので2ページ目に持ってきましょう。
- ウォーキングサッカーの説明や特徴を伝えるページが文字と写真だけのもので4ページあったので、2ページに縮小し、関連動画と必要最低限な文字数にしましょう。
- この企画によってもたらせる利益や成果や価値が、クラブ側のものなのか受講者側のものかが曖昧なのでページを分けましょう。
- ターゲットをシニア層と母親層だけだったので平日休みの大人もターゲットにいれましょう。
- 日程、時間、参加費などの詳細が決めきれていなかったので開催場所の地域性を調べ、データを盛り込みながら説得力のあるものにしましょう。
- 活動内容がざっくりとしか書いてないので例として1回の指導案を載せましょう。
- 集客方法がSNSとポスティングのみだったので現会員全員にDMを送りましょう。そこから必ず繋がりが生まれます。
- 長期的な展望の部分で、この企画で地域からの信用を貯め、もし今後ホームグランドを移転するようなことがあった時にはクラウドファンディングなどにより資金を調達できるような状態を作るなども加えて良いと思います。
- 平日の午前中なのでコーヒーや紅茶などを飲みながらコートの周りで休憩をとれる仕組みにできると良いかと思います。どうやって提供するかは検討しましょう。飲食なので保健所にも相談しなければならないかもしれません。
- 全体を通して社内用の資料なのか、募集用チラシなのかがあやふやなページがありました。今回あくまでも社内用ですので、この企画を実現させるためにどういった言葉選び、進め方が良いのか再考しましょう。
こんな感じで伝え、何度か電話でディスカッションしました。私にとっても良い機会でした。
なんとしても自分の企画を実現したいなら、まず誰の賛同を受けなければならないのか、最終的にクラブや地域住民にとってどういう価値のあるものにしたいのかを整理しながら作ることが大切だと思います。
ではまた。
鈴木ゆうた