鈴木裕大 / 街クラブ研究所

育成サッカーコーチ・クラブマネジャーのブログ

月曜日の子どもたち

新学期が始まりみんな学校に行けたかな?と気になってはいましたがいつもの笑顔でした。よかった。

 

これまで月曜日の1年生はトラブルだらけ。「コーチ~が僕のボール蹴ったー」とか「砂かけられたー」とか「バカって言われたー」などが頻発していました(笑)

子どもたち同士の組み合わせもありますが他の曜日に比べて少し多いなぁと思っていました。そこで夏前から少しこちらのスタンスを変更。たしかに隙を見つけては悪さをするファンキーな子が揃っていますが、その悪さをしらみつぶしに叱っていくのを止めました。逆にその子たちが発した言葉や行動(サッカーのプレーも含む)に少しでも良い部分が含まれていないかということに注意を向けました。そうなってくると1人の子が「ごめーん」「ありがとう」などを小さい声ですが毎回伝えていることに気づけました。その瞬間に「ありがとうって言えてえらいね」とすかさず承認。誰かのボールを拾いに行ってあげた子を見つけたら「やさしいなぁ」とすかさず承認。小さな良いところを見逃さずに承認し続けて1か月。明らかにトラブルが減りました。笑顔や笑い声は増えました。

 

「承認」ってすごいです。

 

もちろん人として間違ったことをした時、指導者という立場であれば強く叱る(その行動を否定する)ことも必要でしょう。この部分を指導者に期待している親御さんも多いのは事実です。でも否定より承認のエネルギーのが絶対強いしみんなが笑顔になります。承認された方も承認した方もです。必要なのはマイナスよりプラスのエネルギーです。だから承認できるポイントを見逃さないこと、そのポイントを見つけたらちゃんと承認すること、まずそこに指導者はパワーを使うべきです。絶対です。

 

承認とはその人の存在を認めること。ちゃんと見てるよと伝えることです。承認を続けて関係性を築ければ「叱る」も生きてきます。この人に叱られたなら改めようって。

 

サッカーコーチなのでトレーニングメニューへの工夫は常にしています。当たり前です。でもその前にしっかり子どもたちを観て承認すること。その部分を強く意識することが大切です。

 

月曜日の子どもたちがどこまで変わるか。楽しみです。

 

鈴木ゆうた